サイクリストが夢中になるブルベの魅力

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ロードバイクに乗っていると何か目標を持ちたくなる。例えばレースに出て賞を取るのも一つの目標かもしれない。

競争があまり得意ではない人にとって今回紹介するブルベはとても魅力的でロマンを感じるはずです。

筆者である僕はブルベのために日々峠へ行ったりトレーニングをしていて、完璧なメンテナンス能力を磨いた1人です。

今回はロマンが詰まったブルベを紹介します。

目次

ブルベとは

ブルベは制限時間内に指定のコースを完走するイベントのことでフランス語のBrevets(認定)というのが語源です。

一見簡単そうに見えますが、短い距離でも200kmで400km、600km、1,200kmというロングライド未経験の初心者には不可能な距離を走ります。このイベントでは誰も助けてくれません。メカや交通のトラブル、天候の影響も全て管理をして自己責任で完走するという過酷なものとなっています。

僕にとってロングライドは自分の知らない世界を見れる旅というものと考えているのでまさにブルベは最高のイベントであり目標です

日本ではAudax Japanに参加している主催クラブが各地にあります。

ブルベには種類があり以下のような4種類が存在します。

  • BRM: Brevet du Randonneur Mondiaux
  • Flèche Vélocio
  • SR600: Super Randonneur
  • RM: Randonneur Mondiaux

多くの人はブルベをBRMの事として話しますが、4人1チーム制のFlèche(フレッシュ)や600kmで獲得標高10,000mの山岳メインのブルベSR600、1,200kmを超える1,200+と称されるRMが存在します。

どれもが体力はもちろんのこと、サイクリストとして自転車や体調の管理能力が求められます。

興味が湧いてきましたか?

ではどうやって参加するのかみていきましょう。

ブルベの参加方法

ブルベに参加するためにはまず主催するクラブを探しましょう。全国にいくつもAudax Japanに参加するクラブがあります。

近隣のクラブが主催するブルベにまずは参加してみましょう。

参加方法は直接申し込みとスポーツエントリーという方法があります。

AJ〇〇(県名)で検索すると出てきたりスポーツエントリーというサイトでサイクルイベントのブルベと絞り込むことで各クラブの参加申し込みページが出てきます。

スポーツエントリー
https://www.sportsentry.ne.jp

ブルベの参加条件

ブルベに参加するにあたり必要な条件がいくつかあります。これを知らないと申し込みできなかったり当日に参加を断られたりしますので必ず確認してください。前提として自己責任での参加なので20歳以上の成人である必要があります。それ以外の条件は詳しく紹介していきます。

賠償付き保険への加入

自転車の衝突により歩行者が亡くなってしまう事故がかなり多く、1億円近い賠償金を支払うケースが起きています。これにより賠償が1億円以上に対応する自転車保険への加入が必須となりました。申し込み時に保険会社や証券番号の入力があるのでまだの方は早めに加入しましょう。月400円とか年4000円以下で加入できます。

交渉時に自転車を指定場所まで搬送できるロードサービスや示談交渉サービスなどもついているのがあるので万が一のトラブルが起きても安心です。

いくつか有名な保険会社を載せときます。

au損保 Bycle

一番有名な自転車保険。全てのプランで自賠責が2億円以上に対応できます。ロードサービスも付いていて対象の地域であれば50kmまで無料。家族で加入しても月々1000円しません。auじゃない人も加入できますのでご安心を。

>>https://www.au-sonpo.co.jp/pc/bycle/

Zuttoride CycleCall

オートバイでの20年以上実績のあるサポートサービスによるサイクリスト向けのプラン。ロードサービスは年4回最大100kmまで無料対応。最大1億円の補償金と示談交渉サービスもついています。年会費は3400円からですが、1億円の賠償責任保険はプランMの4300円のプランMからになります。

>>https://cyclecall.jp

参加するための必要な装備を紹介

ブルベは公道の長い距離を長時間にわたり走ります。事故はいつ起きてもおかしくないので装備は厳しく指定されています。各主催クラブによってローカルルールがあるので各自で確認もお願いいたします。

ヘルメット

ヘルメットは命を守る重要な装備です。SNSでも大事故になった方がヘルメットに守られたというのをよく目にします。絶対に当日忘れないようにしましょう。

反射ベスト

反射ベストはこの人ブルベやってるなって気がつくポイントになる装備です。カッコいいウェアで参加しても反射ベストを着用していないと出場できません。Raphaのウェアは反射性能がありそれで参加できることもありますが念のために反射ベストを持っていった方が安心だと思います。反射ベルトやタスキも売っていますが主催クラブによってはNGだそうです。

ベル

ベルは本来自転車に必須の装備ですが、ロードバイクにはつけてない人が多いんですよね。もし忘れてたという人はブルベを機会にベルをつけましょう。Knogのベルが洗礼されたデザインで目立たなくてとてもおしゃれでおすすめです。

フロントライト

フロントライトは自転車に完全固定で1灯と400km超える場合は2灯必要です。フロントライトは明るければより安全で最低でも300ルーメン、夜間に該当の少ない地域や山道を走るなら700ルーメン以上必要とされています。ちなみに出走中は点滅ではなく点灯しなければいけないので予備でモバイルバッテリーか電池を持ち歩く必要があります。

リアライト

リアライトも追突を防止できる重要な装備です。1つは常時点灯が必須で2灯以上が必要となります。400kmを超える場合はヘルメットに尾灯をつけなくてはいけません。小さくてゴムバンドで固定するタイプだとヘルメットにつけられます。

ブルベカード入れ

ブルベカードは当日に渡される大事なカードです。これを無くしてしまうと完走しても認定されません。防水のポーチに入れるのが良いでしょう。あとチェックポイント(Point de Controle)という多くは指定場所のコンビニでのお買い物レシートをゴールまで保管しなくてはいけないので、まとめて安全に入れられるもの推奨です。

キューシート

キューシートは各クラブが主催するブルベのルートを表にしてあるものです。申し込み後参加までに各クラブのサイトからダウンロードしてデータ保存と万が一に備えて紙で印刷しておくのが良いでしょう。

 

ブルベに向けての準備について

ブルべというイベントは当日だけではなくもっと前の段階から始まっています。これはゆるいファンライドではなく自転車にのった過酷な冒険です。なので事前にやっておくことを僕の経験から書かせていただきます。

体力づくり

これは当たり前なんですが、200km走るのに当日に200kmをはじめて走るなんて過酷すぎます。同じ距離を走れるのかできるだけ近い距離を走っておきましょう。またルートには過酷な峠が入っていたりするので近所の峠を何度も登ってヒルクライムできるようにしましょう。

メンテナンスの知識

ブルベでは普段よりも高い確率でマシントラブルに遭遇すると思われます。時間制限がありできるだけマシントラブルが起きても短時間で対処できるように知識を入れておきましょう。ほとんどがパンク修理ですがリヤディレイラーの不調とか異音などでもどこをどうすれば解決できるのかもわかっていると強いです。

当日までにタイヤ交換などして準備するのもありですね。

コースの確認

ブルベはコースが決まっています。サイクルコンピューターへルートを入れておくのと獲得標高はどれくらいなのか、ペースを上げて距離を稼げそうな場所はどこなのかを把握しておくのがいいでしょう。

ブルベ攻略のポイント

ブルベは知識と体力と管理が重要です。決して楽なイベントではないので攻略法を知っておいた方がいいと思います。

以下はブルベ参加するにあたり意識することです。

  • 巡航速度を維持
  • 体調の変化を細かく管理
  • 残り時間の管理

誰もいない道を走ることもありますが、何が起こるかわからない公道で行われるため余裕を持った走りをすることを考えましょう。

暑ければ熱中症の危険もあったりします。

僕が経験したのは何も考えず走って山岳ルートで時間を使ってしまい、平均時速20km以上で走ればギリギリ間に合うと思って走っていたらお祭りの御神輿が公道で練り歩いていてタイムオーバーになったことがありました。
時速30-40km出すことは可能ですが、事故や怪我を考えたら無理をせず諦めるという選択になりました。←一緒のブルベに参加していた方にもアドバイスされました。

速さを競うものではないので安全かつ確実に完走を目指すというのが攻略するためのマインドです。

ブルベに出るなら買っておきたい装備

主催クラブの指定はないもののブルベに出るならこれは持っている必要があるものを紹介します。

サイクルコンピューター

自分が今どれくらいの速度が出ているのかを確認できるので、無理のないペースを保つためにも必要な装備です。ナビが付いているものだとキューシートを見なくても道に迷わないので良いですね。WahooかGarminが主流です。

大きめのサドルバッグ

サドルバッグはサドル下に装着するバッグのことで大きめの収納を持つことができます。車体が重くなることはデメリットですが空気抵抗は損なわれず、走りも安定するので大きめのサドルバッグをつけている方が増えています。天候の変化に備え雨や寒さに耐えられるウェアを入れておくことを強くおすすめいたします。

ウォーターボトル

水分補給は非常に重要です。暑さ対策で体にかける用の水を夏は持っていたいので飲用とあわせて2本、それ以外は状況に応じて本数を準備してください。今は便利な世の中ですがブルベで走る田舎道は自動販売機すらずっとない場所を走ったりします。

補給食

自転車は気がつかないうちにエネルギーを消費してたりします。定期的に補給食で糖質を補給してください。スポーツ羊羹などはお腹が膨れますし、お腹一杯の時にはエナジージェル(ハチミツみたいな補給食)を飲むだけでかなり調子良くなります。また塩分補給のタブレットも持っていくといいでしょう。

モバイルバッテリー

スマホ、ライト、サイクルコンピューターは満充電でもブルベの距離では確実にもちません。必ずモバイルバッテリーと対応するケーブルを持ちましょう。2つか3つ同時に給電できるのが絶対にいいですよ。Anker PowerCore III Eliteという商品が3つ同時に充電できるのでめちゃくちゃおすすめです。

日焼け止め

日焼けは体力を奪います。面倒ですがかなり体力の減りがちがてくるので冬以外は塗っておきましょう。僕はライド後半でも濡れるように必ず携帯しています。

サングラス

サングラスは日差しを防ぐ他に目に対して砂埃や虫の侵入を防ぐ効果もあります。以前サングラスなしで走っていたら翌日に目が真っ赤になって開けられなくなりました。大型車両の通る道路ではかなり砂埃が飛んでいるので気をつけてください。

輪行袋

ブルべでDNF(リタイヤ)した場合に輪行袋が必要です。自宅から離れた地域での出場であれば輪行して現地に向かうこともできるので少し車体が重くなりますが常に携帯しておきましょう。輪行に関しての記事も書いておりますので参考にしてください。

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ブルベを楽しもう

みなさんが自転車を楽しむ方法はそれぞれかと思います。もしロングライドが好きで、もっと目標が欲しくなった時にぜひブルベに挑戦してみてください。新しい世界、そしてもっと自転車が楽しくなります。

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